男なら一度は手にしたい逸品がある |
エアソフトガンの種類
エアコッキングガン
内部に搭載されたポンプに空気を取り込み、ばねの力で圧縮し、その圧力で弾丸を発射するタイプ。ポンプに空気を取り込み、ばねを縮める動作をコッキングといい、このとき同時に薬室に弾丸を送っている。大抵の機種では遊底を引くことで行われる。このときに取り込んだ空気で発射できる弾丸は1発である。そのため、連続で発射する場合はコッキングと発射を繰り返すことになる。コッキングの動作をすばやく行えるようレピーターハンドルを有するものもあるほか、以下のようなバリエーションが存在する。弾代の外にランニングコストがかからず、空気中であればあらゆる環境下で確実に動作する高い信頼性を持つ。構造も単純なため、ハンドガンは安価な機種が多い。エアコッキングハンドガン市場は、長い間東京マルイの通称「1900円シリーズ」の独壇場であったが、近年はアカデミーやトイスター、BWC等、韓国や台湾のメーカーから、廉価な製品が発売されている。外装の仕上げや実射性能等は最近の1900円シリーズに遠く及ばない。また外装、内部構造に問わず国内メーカーの物をほぼ真似た物が多く問題となっている。
電動ガン
コッキング動作をモーター駆動で行うことで、引き金を引くだけで発射可能となったタイプ。フルオート射撃も可能。バッテリーを搭載するため弾代以外のランニングコストは発生するが、バッテリーに充電する際の電気代は3000発分でわずか2〜3円ほどである。
初の量産電動ガンは91年発売の東京マルイFA−MASで、当時全盛のガスガンについていたホースとエアタンクが不要で、フロンガスでは不利な冬場でも正常に作動したことからそれまでのユーザーのほとんどが電動ガンに移っていった。
自由に飛距離を設定できる可変ホップ機構も東京マルイの電動ガンが量産品では最初である。これにより強化改造しなくても飛距離を延ばすことが出来る為、特にサバイバルゲームの安全性が著しく向上した。ノーマル銃推奨のチームや大会もあり初心者でもすぐに楽しめるようになった。
電動ガンは、その機能特性(フルオート射撃に適する事)や構造からアサルトライフルやサブマシンガンの形式として発売され続けている。
エアボルトアクション
ボルトアクション式の銃を模したタイプ。多くが狙撃銃であり、精密射撃やサバイバルゲームにおける狙撃に使われている。
ガスガン
内部に空気を圧縮する機構を持たず、難燃性ガスや圧縮空気を外部から供給して利用するエアソフトガン。
バルブを開いてガスを薬室に流入させることで弾丸を発射する。外部にガスボンベやエアタンクを用意し、そこからホースで銃に供給する方式を「外部ソース式」、本体内、または弾倉内に液化ガスを注入し、気化したガスを利用する方式を「リキッドチャージ式」という。
外部ソース式は主にエアタンクに圧縮エアーを溜めたもの、フロンガスボンベと銃との中間にホースを介してブースター(空ボンベ)を複数つないでガスの気化を促進させるブースターシステム、炭酸ガスを特殊なレギュレーターで安全に減圧して使用するグリーンガスシステムがある。
リキッドチャージ式の中には過去に「ボンベ直結式」というものがあり、グリップ内タンクの容積では発射弾数に限りがあるのでガスボンベを直接グリップ直下に取り付けて発射弾数を向上させたMGCキャリコ、WA/AR−7マッドドッグ等があった。
ガス式はすべてその原理上低温に弱く、発射(=気化ガスの消費)に液化ガスの気化が追いつかなくなると生ガスを噴射してしまう。 よって生ガスを噴く事が無い圧縮空気が有利であるが大きいエアタンクが必要になるなど一長一短がある。
固定スライドガスガン
引き金を引くと撃鉄が倒れてバルブノッカーを叩き、バルブノッカーに叩かれたバルブが一定時間開くことで発射を行うタイプ(機種によっては撃鉄が直接バルブを叩く)。最も古い構造のガスガンであるが、構造が単純で信頼性が高く、機構の静粛性が高いためサイレンサーの効果が高い。最初のバルブインパクトガスガンは、マガジンバルブを叩くタイプではMGCのベレッタM93R。機関部内のバルブを叩くモデルではWAのAR-7ハイパワーカスタムである。後述するブローバックガスガンに対して、固定スライド(フィクスド)ガスガンとも呼ばれる。 最近ではガスブローバックの音を敬遠したゲーマー向けに新たな固定スライドモデルがサイレンサーと合わせて発売されている。
電磁弁銃
引き金を引くと電磁弁が一定時間開き、ガスを導入するタイプ。電磁弁を使用するため、動力源としてガスのほかにバッテリーが必要。稼動部分が少ないため、バルブインパクトガスガンよりさらに静粛性が高く、制御回路によってパワー調整が可能。かつてアサヒファイヤーアームズがこの方式のワルサーWA2000を発売していたほか、個人やガンショップなどで電動ガンやエアボルトアクションをベースに制作している。
BV式ガスガン
80年代に考案されたエアーガンのフルオートメカニズム。 後方に向かってばねのテンションがかかったインナーバレルとサブチャンバーの間にOリングを配しOリングを抜けるときの圧力の溜めで発射する。
引き金を引くと、ガスの圧力がBB弾をサブチャンバー内に送りOリングでせき止められる。圧力はそのままOリングごとバレルを前方に動かしOリングの逃げとして外周が広くなったところでBB弾がOリングを抜けて前方に射出される。発射後インナーバレルはばねによって元の位置に戻り、このときに次弾を薬室に装てんする。インナーバレルが元の位置に戻るときにも、引き金を引いている限りガスを流しているため、ガスの消費が多い。フルオートに適した機構で、基本的には圧力のみでパワー調整ができる。
史上初のBV式ガスガンは85年に発売されたJACバトルマスター(BM-I)でマガジンはねじ込み式30連、ボンベ直結式であった。翌年、マガジンを交換できるようにしたJACスターリング(BM-II)は初の実用フルオートガスガンとして大ヒットした。
エアー給弾システムは装弾数が増加する中で考案された。ユニットからマガジン内にエアーを供給しマガジン自体をガスルート化し同時に送弾も行うBv式の為のシステムである。アサヒファイアーアームズがJACブランドで生産したJACブッシュマスター(60連マガジン)から搭載され、最終的にはアサヒFN−MINIMIの500連にまで進化した。
エアーフルオートに3点バーストを初めて導入したのがアサヒFNCでバレルの前後を機械的にカウントしトリガースイッチを切るシステムが考案されガス消費の面でもやや燃費が向上した。
当時は飛距離を延ばすホップ機構等がほとんど無かった為、パワーを強化することで射程を延長していた。サバイバルゲームではパワー競争により危険性が増大、一気に衰退する原因になった。
ブローバックガスガン
発射の際にガスの圧力で遊底が後退し、オートマチック式の実銃のブローバック機構同様、自動的に次弾の装填を行うメカニズム。現在では弾丸の発射とブローバックをワンウェイで行う形式がほとんどに採用されている。
いつ弾丸が発射するかによってアフターシュート(遊底後退後に発射)、ミドルシュート(遊底後退中に発射)、プレシュート(遊底後退前に発射)の3種類がある。弾丸の発射とブローバックをガスの圧力で行うため、ブローバックしないガスガンより"燃費"が悪い。 多くのエアガンメーカーが発売しており、それぞれさまざまな機構でブローバックをさせている。
アフターシュートではMGCグロック17が日本初の実用ガスブローバックとして有名。
プレシュートは、BB弾発射からブローバックにガスの流れる方向を変える方法の違いから、BB弾のあるなしでガスの流れを決める弁を有するものと、BB弾発射後の負圧を利用するものの2種類があり、前者としてはウエスタンアームズのマグナブローバック、後者としてはマルゼンのアドバンスシュートシステムがある。